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離婚カウンセラーとは?相談前に知っておかないと損する知識5選

離婚カウンセラー

離婚カウンセラーという職業の認知度は徐々に上がってきました。しかし具体的に何をしてくれるのでしょうか?

離婚カウンセラーに相談することに興味があっても沢山の疑問が頭に浮かぶはずです。

離婚カウンセラーに対する素朴な疑問
  • そもそも何をしてくれるの?
  • 相談料金の相場はいくら?
  • 相談方法は対面?電話?
  • 相談した方がいい?すべきでない?
  • 離婚カウンセラーって国家資格?
  • おススメの離婚カウンセラーは? etc

上記の質問が全てクリアにならない限り、離婚カウンセラーに相談しないと思いますし相談すべきではありません。

そこで本記事では、離婚カウンセラーに対するあらゆる疑問の答えをわかりやすくお伝えしていきます。

離婚カウンセラーとは?(1)

離婚カウンセラーの正体を正確に知るために、基本的なことから解説します。

離婚カウンセラーの基本
  1. 離婚カウンセラーの資格
  2. 離婚カウンセラーのタイプ
  3. 離婚カウンセラーの存在意義

離婚カウンセラーの資格(1-1)

離婚カウンセラーには国家資格は必要ありません。ですからあなたが明日から離婚カウンセラーを名乗っても法的な問題はありません。(もちろん仕事ができるかは別問題です!)

一方で「離婚弁護士」と名乗る方々がいますが、彼らは弁護士になるために司法試験を突破しています。皆さんご存知の通り、弁護士になるためには司法試験を突破しなければなりません。

では国家資格を持たない離婚カウンセラーはどんな方々なのでしょうか?

離婚カウンセラーのタイプ(1-2)

離婚カウンセラーを名乗る人達を調べると、以下の3タイプの人達がいます。

離婚カウンセラーってどんな人?
  1. NPO法人 日本家族問題相談連盟の認定者
  2. 弁護士などの士業を営む方
  3. その他(探偵・占い等)

NPO認定離婚カウンセラー(1-2-1)

NPO法人 日本家族問題相談連盟が認定している離婚カウンセラーが存在します。

NPO法人の試験に突破して年会費(年間12,000円)を支払うと、NPO認定カウンセラーの称号を掲げて営業活動をすることが認められます。

試験があるということは、当然ながら試験対策の講座も用意されています。養成講座を主催しているスクールはいくつか存在しますが、離婚カウンセラーとしてメディア露出が多い「岡野あつこ」さんが主催している「実践離婚カウンセラー養成講座」が有名です。

養成講座には「通学講座」、「通信講座」の2タイプがあり修了するためには、約35万円の費用が必要です。(入学金・講座費用含)そして養成講座では以下のようなことを学びます。

  • 離婚カウンセラーの心構え
  • カウンセラーとしてのイメージ作り
  • 関連業種との関係のまとめ
  • 離婚と心理
  • よい探偵の選び方
  • 離婚に関する法律知識
  • 実例ケーススタディ
  • 実践ロールプレイ解説

以上に挙げた知識を学び離婚カウンセラーの認定試験に合格すると、晴れてNPO認定カウンセラーとして活動が認められるというわけです。

ちなみに認定試験の受験料は15,000円であり、年3回の試験が全国で開催されています。(東京・仙台・名古屋・大阪・福岡・自宅(会場の変更あり))

気になる認定試験の合格率は71.1%(対象年度は不明)だと公表されています。認定試験の難易度は、まじめに努力すれば合格できる水準だといえるでしょう。

弁護士などの士業を営む方(1-2-2)

弁護士のなかには「離婚弁護士」を名乗る人達がいます。そして離婚弁護士のなかには弁護士資格だけではなく、先ほど紹介したNPO認定カウンセラーの資格を取得する人も珍しくありません。

司法試験を突破する方たちからすれば、NPO認定カウンセラーは「お金を払えば合格が見込める資格」でしかありません。それにも関わらず離婚カウンセラーの取得を目指すのは、営業でプラスになるからです。

近年では、護士の人数も増加していますから、激しい競争に打ち勝つために出来ることはすべてやっておこうと考える弁護士先生は珍しくないのです。

その他(探偵・占い等)(1-2-3)

探偵業を営む方や占い師なども、離婚カウンセリングを行っています。探偵には、配偶者の浮気を疑う方が毎日のように相談にきています。もちろん、全ての相談者が離婚を望むわけではありません。

しかし離婚を前提とした浮気調査を望む依頼者の立場を考えれば、浮気調査だけではなく離婚カウンセリングも対応している探偵社に仕事を依頼したいと考えるのは不思議ではありません。

また占い師にとって、離婚に関する知識を深めておくことは人気占い師になるための一つの手段です。

さてこれまでの説明で、離婚カウンセラーを名乗る人達には様々なタイプの人達が存在することが理解できたと思います。

その一方で離婚カウンセラーの存在意義について理解できない人も多いと思いますので説明していきます。

離婚カウンセラーの存在意義は?(1-3)

離婚カウンセラーの存在意義は4つあります。

離婚カウンセラーの存在意義とは?
  1. 中立な立場
  2. 一緒に考えてくれる
  3. 幅広いテーマに精通
  4. 必要に応じて専門家を仲介

中立な立場(1-3-1)

離婚カウンセラーは、依頼者の幸せを第一に考えるのが仕事です。そのため無謀な離婚をアドバイスすることもないですし、離婚を否定するわけでもありません。

あくまで依頼者自身がどうしたら幸せになるか気付かせるのが仕事の肝になります。中立な立場の人に相談できるというのは、離婚問題においては意外と重要です。なぜならば人はその人が置かれた立場から意見を主張することが多いからです。

例えば離婚の現場では以下のようなケースが良く見られます。

  • 離婚経験者が離婚のメリットばかりを強調する
  • 親族から世間体を気にして離婚を反対される
  • 好意を寄せている異性が離婚を後押しする etc

残念ながら、他人の意見に従っても幸せにはなれるとは限りません。どんなアドバイスに従うにせよ、かならず最後はあなたが決断しなければいけません。

どうしても決断できないなら、離婚カウンセラーにあなた自身の本当の気持ちを引き出してもらいましょう。

一緒に考えてくれる(1-3-2)

「離婚すると決断してから相談にきてください」というような言葉は、離婚弁護士に相談した依頼者が実際に投げかけられた衝撃的な言葉の一つです。

つまり弁護士なかには、依頼者の明確な意思がないと何もできないと考える人が多いのです。そして弁護士の多くはどうしたらいいか悩む依頼者の相手はしたくないと考えています。なぜならば、人のお悩み相談にのるのは簡単なようで難しいからです。

例えば、以下のような悩みにあなただったらどのように回答しますか?

あなたならどう回答する?
  • 夫婦円満の秘訣は?
  • 離婚を決断する方法は?
  • 慰謝料は請求すべきか?
  • 配偶者の浮気を許す方法は?
  • 離婚後の生活設計をどうする?
  • 離婚は子供にとってプラスかマイナスか?  etc

以上の悩みは、離婚問題に悩む多くの人が抱く悩みですが適切に回答するのは至難の業です。

なぜならば、これらの質問は法律に詳しければ回答できるという類の悩みではないからです。唯一無二の正解があるわけでもない極めて個人的な問題です。

一人では答えを出すのが難しい時に頼りになるのが、離婚カウンセラーという存在です。離婚カウンセラーは、離婚問題に悩む依頼者がどうすべきかを一緒に考えてくれます。

幅広いテーマに精通(1-3-3)

離婚カウンセラーは、以下に挙げる幅広いテーマに精通しています。

離婚カウンセラーの得意分野
  • 夫婦関係構築のノウハウ
  • 離婚後の生活設計
  • 浮気調査の進め方
  • 離婚協議の進め方
  • 離婚後の手続き etc

離婚問題の解決方針を決める初期の段階では、幅広い知識がないと判断できないことも多くあります。そのため幅広い知識をもつ離婚カウンセラーは頼もしく思えるでしょう。

必要に応じて専門家を紹介(1-3-4)

離婚カウンセラーは既に説明したように幅広い知識を保有しています。しかし深い専門性は持ち合わせていませんし、法律で禁止されている代理人業務を行うことはできません。

以下に挙げるように専門家によって得意分野はマチマチなのです。

専門家のすみわけ_一般論
  • 法律相談 ⇒ 弁護士・行政書士
  • 浮気調査 ⇒ 探偵・興信所
  • 不動産登記 ⇒ 司法書士
  • 保険の見直し ⇒ 税理士・FP

離婚カウンセラーは依頼者の希望に応じて、目的に沿った専門家を紹介することも可能です。しかし離婚カウンセラー毎に紹介できる専門家は異なります。くれぐれも注意して下さい。

解決してくれる悩み(2)

離婚カウンセラーに寄せられることが多い悩みを箇条書きにしておきます。

離婚カウンセラーに寄せられる悩み
  1. 浮気への対処
  2. 性格が合わない
  3. 離婚の進め方を知りたい
  4. 離婚を切り出された時の対応
  5. 結婚生活が辛い
  6. 夫の金銭問題(借金など)
  7. 離婚後の心配
  8. 配偶者が別居を開始した時の対応
  9. 夫婦円満を目指す方法
  10. 配偶者の暴力が怖い

離婚を決めた上で相談する人もいれば、何から手を付けていいかわからない人も相談にのってもらっていることがわかります。

実は上記で挙げた相談内容の中には、一般的な弁護士では受け付けてくれない相談内容もあります。例えば浮気の対処方法について弁護士に相談したとします。

弁護士は「浮気で慰謝料を請求する」ことが前提でないと仕事を受け付けてくれないと思います。なぜならば、弁護士の仕事は、訴えを起こして戦うことが仕事だからです。

しかし配偶者の浮気で悩んでいる人の多くは、どのような選択肢があるかさえ把握していないことが多いです。そもそも以下のような疑問を解決していなければ適切な判断を下せません。

  • 浮気をやめさせる方法は?
  • 浮気しているか確かめる方法は?
  • 配偶者を許す方法は?
  • 浮気相手と会った方がいいのか?
  • 慰謝料請求したほうがいいのか?
  • 慰謝料の相場はいくらか?
  • 交渉を弁護士に依頼すべきか?etc

実は「どうすればいいかわからない」という依頼者の悩みの根本的な原因が「単純に知識がないだけ」ということは珍しくないのです。

知識がないからこそ過剰に不安になってしまうことは、離婚問題に限らずよくあることだと思います。

依頼者の悩みを把握して正しい知識を授けることは、離婚カウンセラーの仕事の本質的な部分なのです。

相談方法(3)

離婚カウンセラーへの相談方法は4つあります。

離婚カウンセラーへの相談方法
  • 面談
  • 電話
  • オンライン(Skype等)
  • メール相談

離婚カウンセラーによって、対応方法には大きくばらつきがありますので注意が必要です。

一般的に直接会って相談にのってもらうのが一番高額になりますが、他の相談方法に比べて効果も高いと思います。

相談料金(4)

離婚カウンセラーの料金の相場は、あってないようなものです。なぜならば、国が法律によって料金に制約を設けていないので、離婚カウンセラーが設定した料金をそのまま顧客に提示できるからです。

そのため実際に離婚カウンセラーの料金を調べてみると、離婚カウンセラー間で大きなバラつきがあります。

競争が激しい地域では、価格競争により多少の値下げがありますし、競争が激しくなければ少し高めの料金設定になっています。

また知名度が高い離婚カウンセラーであれば、競争が激しい地域でも強気の価格設定で勝負しています。

しかし「相場はありません」では何の助けにもなりませんから、一つの判断軸を提示しておきます。

離婚カウンセラーの料金に迷ったら、現時点の日本では恐らく一番有名な「岡野あつこ」さんの「離婚相談救急隊」の料金を参考にしてください。

業界最大手の料金と比較すれば、おおよそ高いか安いか判断する助けになると思います。以下に、離婚相談救急隊の料金を記載しておきます。(スマートフォンで閲覧している方へ、以下の表は右左にスライドできます。)

コース 料金(円)
キャリアカウンセラー面談(2h) 16,200
キャリアカウンセラー面談(2h)
+電話(1h)
19,440
キャリアカウンセラー電話(1h) 10,800
キャリアカウンセラー電話(1h×2) 16,200
夫婦同時カウンセリング面談(3h) 43,200
岡野あつこ面談(2h) 54,000
岡野あつこ地方面談(2h) 64,800
岡野あつこ夫婦同時カウンセリング(1回3h) 108,000
岡野あつこ電話:1回1h 32,400
やりなおしプラン 300,000~
離婚サポートプラン 300,000~

さて、これまで離婚カウンセラーに関する基本的な知識を説明してきました。

ここからは離婚カウンセラーの基本知識を踏まえて、離婚カウンセラーに相談すべき人と、離婚すべきでない人について整理しておきます。

相談すべき人・すべきでない人(5)

離婚カウンセラーに相談すべき人・すべきでない人を説明していきます。

離婚カウンセラーに相談すべき?
  1. 離婚カウンセラーに相談すべき人
  2. 離婚カウンセラーに相談すべきでない人

離婚カウンセラーに相談すべき人(5-1)

離婚カウンセラーに相談すべき人を箇条書きにしておきます。

相談すべき人の特徴
  • なにをしたらいいか全くわからない人
  • 離婚の知識を独学でマスターする時間的余裕がない人
  • 意思はあらかた固まっているが決断できない人
  • 中立的な第三者に相談したい人
  • 専門家の意見を参考にしたい人

身近に相談できる友人がいなかったり、離婚問題を勉強する時間をお金で買いたい場合には、離婚カウンセラーに相談するのは一つの選択肢になると思います。

離婚カウンセラーに相談すべきでない人(5-2)

離婚カウンセラーに相談すべきでない人の条件を箇条書きにします。

相談すべきでない人の特徴
  • 自分で決断する意思がない人
  • 配偶者との交渉を依頼したい人
  • 料金が高いと思う人

自分で決断する意思がない人(5-2-1)

離婚カウンセラーは、目標を達成するためのベストな方法を提案する仕事です。もしくはあなたの気持ちを整理して、どうしたいのか明らかにするのが仕事です。

つまり答えを提示することがカウンセラーの仕事ではないということです。離婚すべきか?離婚すべきでないか?という質問に、離婚カウンセラーは明確な答えを提示することはできません。

自分で自分の将来を決断する自信がない場合、離婚カウンセラーに相談しても時間とお金を無駄にするだけでしょう。

配偶者との交渉を依頼したい人(5-2-2)

離婚カウンセラーの多くは、夫婦二人の同時カウンセリングを実施しています。しかし依頼者の代理人となって、配偶者との交渉を実施することはできません。

MEMO

代理人業務は、弁護士の専売特許です。

離婚カウンセラーには「私は離婚したいので、配偶者との交渉はお願いします」という依頼はできません。

料金が高いと思う人(5-2-3)

離婚カウンセラーは、離婚問題を解決する上で必須なものではありません。また離婚カウンセラー市場はまだ成熟しておらず寡占状態ですから、品質と適正価格のバランスが安定していません。

例えば牛丼市場であればライバルがしのぎを削っているので、安い価格で安定したサービスを受けることができます。

一方で離婚カウンセラー市場は、良くも悪くも満足度を決めるのはカウンセラーの腕次第という状況です。

もしも離婚カウンセラーの実績・価格を調査してみて、少しでも不安を感じるのであれば、相談したことを後悔する可能性が極めて高いです。相談するのは控えることをおススメします。

まとめ

離婚カウンセラーに相談して後悔しないための知識をまとめてお伝えしました。離婚カウンセラーは、付き合い方を間違えなければ頼もしい味方になってくれると思います。

本記事を活用して、離婚カウンセラーと満足いく付き合いができることを祈っています。