離婚準備なう。

5635

ポリアモリーとは?いまさら聞けない「複数愛」の流儀

ポリアモリーとは?いまさら聞けない「複数愛」の流儀

週末婚、セカンドパートナー、卒婚などの様々な愛の形を取り上げてきました。

本記事では、複数人の異性と同時期に交流を深める「ポリアモリー」について紹介します。

ポリアモリーとは?

ポリアモリーを以下のテーマに沿って紹介していきます。

  1. ポリアモリーの定義
  2. ポリアモリーを深く知る質問
  3. ポリアモリーを深く知る方法

ポリアモリーの定義(1)

ポリアモリー(polyamory)とは、ギリシア語の複数(poly)とラテン語の愛「amor」を組み合わせた、アメリカで作られた造語です。

ポリアモリーの特徴的な条件を箇条書きにします。

  • 複数の相手と同時期に親密な関係を結ぶ(肉体関係含)
  • 全ての関係者が全ての状況を把握可能
  • 関係者が婚姻しても成立する

さて、これまでの常識とは異なる人間関係です。

そのため、これだけの条件ではポリアモリーのイメージがつかないと思います。

そこで、ポリアモリーをより深く知るためのの情報をQ&A形式でお伝えしたいと思います。

本記事のテーマ一覧に戻る↑↑

ポリアモリーを深く知る質問(2)

  1. ポリアモリーは日本に何人いますか?
  2. 貞操義務に違反する不貞行為では?
  3. 離婚に発展する可能性は?
  4. 交際相手に順位はあるのですか?
  5. 全ての人と関係をもつのですか?
  6. 他の関係者に嫉妬しないのですか?
  7. 子供を生んで育てることはできますか?

ポリアモリーは日本に何人いますか?(2-A)

ポリアモリーは日本に何人いるのでしょうか?

ポリアモリーという概念自体が一般的ではありません。

そのため、残念ながらポリアモリーの人達を数えた調査結果は見つかりませんでした。

どこまでがポリアモリーなのかも定かではないですし、自らをポリアモリーだと認識していない方も大勢いると思います。

しかし、ポリアモリーという言葉が生まれたアメリカでは、ポリアモリーの数を推定している人はいます。

アメリカで最もポリアモリーの専門家として有名なエリザベス・シェフ博士(Elisabeth “Eli” Sheff, Ph.D)は、何を基準にポリアモリーの人数を数えるかは非常に難しい問題と述べながらも、以下のようにコメントしています。

Estimates based on actually trying sexual non-monogamy are around 1.2 to 2.4 million. An estimate based solely on the agreement to allow satellite lovers is around 9.8 million.
【引用:Elisabeth “Eli” Sheff, Ph.D博士のブログ

上記の発言を和訳すると、以下のようになります。

一夫多妻制度を実践している人を基準にすれば、120万人~240万人と推定できる。また、複数の異性がいることを周囲にオープンにしている単身者は980万人いると推定できる。

日本の人口は、アメリカの約3分の1ですから単純に人口比で推定すれば、上記数字の3分の1になります。

しかし、日本とアメリカでは文化的な許容度にかなりの開きがあることを考えると、ポリアモリーの人数は極端に少ないのではないかと推測します。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

貞操義務に違反する不貞行為では?(2-B)

ポリアモリーは、複数の異性と性行為をすることを許容しています。

仮に、既婚者であっても配偶者以外の異性と性行為をするということです。

つまり、民法を素直に読めば不貞行為に該当します。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

慰謝料請求や離婚に発展する可能性は?(2-C)

不貞行為をはたらけば、慰謝料請求や離婚に発展する可能性はあります。

しかし、実際に慰謝料請求や離婚請求される可能性は高くはないと思います。

なぜならば、ポリアモリーという関係自体が「オープン」な関係性だからです。

不倫であれば配偶者に隠れてコソコソと親密な関係性を続けると思います。

一方のポリアモリーは、全ての関係性がオープンなので隠す必要がありません。

つまり、配偶者だけでなく、関係者同士が全て合意の中で行われた性行為ですから、訴えを起こされる心配はありません。

但し、配偶者に悪意があれば、ある突然離婚請求や慰謝料請求をされる可能性があるかもしれません。

例えば、ポリアモリーの関係性を続けてきたあなたが、それまでの関係性に疑問を感じ、ポリアモリーの輪の中から抜けたいと思ったとします。

配偶者以外の異性と肉体関係があること自体は100%クロなわけですから、不貞行為の証拠は確実に取得できると思います。

そして、ある日突然、不貞行為の証拠をもって訴えを起こすのです。

ポリアモリーの関係性を築いている人であれば、訴えられたところで「離婚したいならば離婚しよう」と素直に離婚届に判を押す可能性が高いと思います。

なぜならば、ポリアモリーという関係性を続けていること自体が、婚姻制度に囚われていない証拠だからです。

結婚すること自体に、それほどの価値をもっていない人に「離婚しよう」と伝えたところでダメージはないと思います。

しかし、慰謝料まで請求するとなると話は別です。

もしも、慰謝料を支払うことに合意できなければ、請求する側が離婚裁判を起こす必要があります。

夫婦がお互いに離婚を望んでいる場合は、裁判所は真面目に審理することなく離婚を認めるのが通例です。

しかし、慰謝料が絡むとなると事実関係の整理が必要なため、それなりに時間と裁判費用が必要になります。

そのため、「裁判をするぐらいならば、穏便にすませよう」と請求された側は考えると思います。

結果として慰謝料の相場である100万円~300万円を、関係者全員で分担して支払うことになると思います。

結果として、配偶者がいることはポリアモリー生活を続ける上で、思わぬ障害になることがあります。

ポイアモリーの関係性を一旦は納得したとしても、人間は気持ちが変わる生き物ですから、未来永劫全員が同じ価値観を共有できる保証はありません。

ポリアモリー生活を続けると覚悟を決めた時点で、他のメンバーに迷惑をかけないためにも、婚姻関係を一旦解消するのが無難かもしれません。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

交際相手に順位はあるのですか?(2-D)

「ポリアモリー 複数の愛を生きる」(深海 菊絵/著)では、ポリアモリーには以下の順位があるとされています。

  • 第1パートナー(法的な繋がりの有無にかかわらず、長期的に深く関わり合うパートナー)
  • 第2パートナー(長期的に深く関わり合う関係だが、住居、金銭などは別にするパートナー)
  • 第3パートナー(デートをする間柄だが、日常生活で頼り合う仲ではないパートナー)
    【引用:「ポリアモリー 複数の愛を生きる」(深海 菊絵/著)】

配偶者、恋人、キープする恋人の3タイプと同時に交際するイメージでしょうか。

しかし、ポリアモリーを実践する方の中には「順位はつけない」と公言する人もいます。

よくよく考えれば、好意という感情は不変なものでもないですし、好きになったり嫌いになったりするのが自然です。

「順位」というもので、好意の大きさを固定化することは、ポリアモリー実践者の価値観にはそぐわないのです。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

全ての人と関係をもつのですか?(2-E)

ポリアモリーは全ての人と肉体関係をもつのかと誤解されることがあるそうです。

しかし、答えは「NO」です。

1対1の関係が複数あるのがポリアモリーの一般的な形なのだそうです。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

他の関係者に嫉妬しないのですか?(2-F)

人間ですから、他の関係者に嫉妬するのが自然です。

先ほど触れたように、関係者間の序列は常に変動します。

そのため、自分の順位が落ちたと自覚した時には嫉妬の感情が芽生えます。

「ポリアモリー 複数の愛を生きる」(深海 菊絵/著)でも、ポリアモリー実践者の8割が嫉妬の感情を抱くと指摘しています。

しかし、嫉妬していることを無理に隠さないのがポリアモリーの関係性の特徴です。

嫉妬していることすら隠さず、問題点を率直に話しあうことも頻繁にあるそうです。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

子供を生んで育てることはできますか?(2-G)

日本では、戸籍がないと非常に不条理な扱いを受けます。

なぜならば、日本の社会保障は「戸籍」を前提に制度設計されているからです。

つまり、日本の戸籍がないと「日本人」として日本で生まれたことを認めてくれないのです。

そのため、特別な事情がない限りは、母親か父親の戸籍に子供を入れるのが一般的です。

しかし、忘れてはいけないのはポリアモリーはオープンな関係性だということです。

子供の扱いを巡って、衝突する可能性は否定できません。

  • 父親が子供を認知するのか?
  • 子供と一緒に暮らすのか?
  • 同居する関係者は子供の世話をするのか?
  • 子供を今後何人育てるのか? etc

子供を産む前に、メンバー全員の合意が必要なわけですから、非常に難しい問題です。

さて、ポリアモリーとは何か?という問題について説明してきました。

「自分はもしかしたらポリアモリーかもしれない」と感じたらもっと詳しく知りたくなると思います。

もっと深くポリアモリーについて知りたい方に向けて情報収集の方法を2つ紹介します。

<2 Q&A一覧に戻る↑↑>

本記事のテーマ一覧に戻る↑↑

ポリアモリーをもっと良く知る方法(3)

  1. 書籍
  2. ポリアモリーラウンジ

書籍(3-A)

ポリアモリーについて書かれた書籍は、日本では驚くほど少ないです。

おススメは「ポリアモリー 複数の愛を生きる」(深海 菊絵/著)をご覧下さい。

深海菊絵さんは、一橋大学社会人類学研究室で「米国におけるポリアモリー実践者たちの共生のあり方」を研究している方です。

ポリアモリーラウンジ(3-B)

ポリアモリーの方が集まって意見交換する場もあります。

東京、大阪、福岡などの主要都市で交流会が不定期で開催されています。

今のところ、Twitterでの情報発信に重きを置いているようです。

興味のある方は、是非ともご覧ください。

本記事のテーマ一覧に戻る↑↑

Return Top