離婚準備なう。

親子関係不存在確認の訴えで離婚するまでの流れ

親子関係不存在確認の訴えで離婚するまでの流れ

あれっ?自分の子供かな?

孫は本当に息子の子供なのか?

以上のように、子供との血のつながりを疑う父親や親族は増加しています。

父親と子供との間に血縁関係がないことを法的に認めてもらう方法を紹介します。


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親子関係不在確認の訴えで離婚する流れ

【目次】

  1. 事実を確認する
  2. 最終ゴールを設定する
  3. 血縁関係を解消する?しない?
  4. 血縁関係を解消する方法
  5. 離婚準備

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事実を確認する(1)

血縁関係の事実を確認するためには、DNA鑑定が必要です。

DNA鑑定といえば、法科学鑑定研究所(東京新宿)が有名です。

法科学鑑定所には、血縁関係を疑う様々な人が相談に訪れます↓↓

  • 体外受精を行った夫婦
  • 妻の浮気を疑う夫
  • 浮気をした妻自身

相談に訪れる男性の中には、祖父母から疑いをかけられる人もいます。

孫の外見が、自分の子供の小さな時と似ていない」と感じるのだそうです。

では、法科学鑑定研究所ではどのようにDNA検査を実施してくれるのでしょうか?

社内にラボを設置し、頬の細胞から18種類のDNAを鑑定してくれます。

そして、DNA鑑定の精度は99%以上というから安心です。

頬の細胞からDNA鑑定する場合には、費用は約4万円、結果は最短5日で出ます。

コッソリDNA鑑定するから頬の細胞を採るのは難しい」という方も安心です。

追加の費用は必要ですが、以下の細胞からでもDNA鑑定は可能です↓↓

  • 歯ブラシ
  • 使用後のコップ
  • たばこの吸い殻に付着した体液

その結果、鑑定するDNA鑑定の約半数は「親子ではない」と判定されるそうです。

血縁関係について悩むならば、科学的に検証するのが一番スッキリします。

さて、DNA検査の結果、血縁関係がないとわかったらどうしますか?

ここからは、血縁関係がないとわかった父親目線で頭を整理していきたいと思います。

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最終ゴールを設定する(2)

子供と血縁関係がないとわかったら、以下の3点について考える必要があります。

  1. 法的に親子関係を整理する  OR 整理しない
  2. 親権を手放す  OR  親権を主張する
  3. 婚姻関係を継続  OR  離婚する

血縁、親権、婚姻関係は別々に考える必要がある点に着目してください。

例えば、離婚しても親権を手放さないという選択肢もないわけではありません。

また、離婚し親権を手放しても親子関係は自動的になくなりません。

血縁、親権、婚姻関係を同時に考えると混乱しやすいので別々に説明していきます。

離婚・親権は後ほど詳しく説明するとして、まずは親子関係に焦点を当てて解説します。

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血縁関係を解消する?しない?(3)

子供に罪はないのに血縁関係を解消してもいいのか?

血縁関係を解消するか決める時に、気にかけるのは子供のことだと思います。

「自分に懐いている子供だからこのまま育てたい」と思う人も少なくありません。

しかし、将来発生する問題を把握していないのに決断する男性がいるので要注意です。

まずは冷静に、血縁関係を解消しない場合の懸念点を考えることをおススメします。

血縁関係を解消しない場合の懸念点は以下の3点です↓↓

  • 養育費を支払う義務
  • 面会交流を求める権利
  • 子供に相続権が発生

養育費・面会交流の義務・権利から抜け出すためには、以下の条件が必要です。

離婚して親権を手放し、子供が妻の再婚相手と養子縁組する

離婚した後に、子供が養子縁組するかは不透明ですからリスクを抱えます。

なお、「養育費はいらないから離婚してください」といわれても信じてはいけません。

養育費に関して親同士が取り決めても無効になる可能性が高いからです。

なぜ無効になるかといえば、養育費や親の権利ではなく子供の権利だからです。

子供に不利益となる取り決めを両親が契約しても効力はないのです。

元妻から「養育費を払え!」といわれたら、養育費を支払う必要があるでしょう。

養育費を支払う義務から逃れられない一方で、面会交流権を求める権利はあります。

しかし、面会交流権の権利は現実問題として守られにくいのが実情です。

子供が会いたくないといっています」と妻から伝えられてしまうのです。

子供が、一緒に生活している元妻に逆らうのは難しいのです。

そのため、養育費を支払う一方で、面会交流の権利は認められないという状態が生まれます。

自分の子供でない人間と元妻のために頑張るなら、血縁関係をそのままにしましょう。

さらに、もしあなたが再婚する可能性があるなら相続についても注意が必要です。

実は、血縁関係を解消しない限り、自分の子供ではない人間に相続の権利が発生します。

自分の再婚相手や、再婚相手との間に生まれるかもしれない子供に影響を与えてしまうのです。

これまでは、血縁関係を解消した時の「あなたへの悪影響」をお伝えしてきました。

逆に、血縁関係を解消したら「子供」にどのような影響があるでしょうか?

血縁関係が解消されると、子供の戸籍の父親欄が「空白」になります。

無戸籍になるわけではないので、日本国民として生活する分には問題ありません。

しかし、将来子供が「自分の父親が知りたい」と思って戸籍を調べないとも限りません。

妻が再婚しても養子縁組しない限り、子供の戸籍は空欄のままです。

再婚相手が自分の父親ではないという事実に気付く可能性があるということです。

いわば、子供のアイデンティティーに関わる問題は消すことはできないのです。

苦渋の決断をしなければいけない理不尽をのりこえる必要があります。

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血縁関係を解消する方法(4)

血縁関係を解消する方法は3つあります。

  1. 嫡出否認の訴え
  2. 親子関係不在確認の訴え
  3. 審判手続き

嫡出否認の訴え(4-1)

「婚姻期間中に生まれた子供は夫の子供」と推定されます。

この推定を「嫡出の推定」といいます。(民法772条1項)

嫡出の推定が適用されるのは、婚姻期間だけではありません。

婚姻の解消・取消しの日から300日以内でも嫡出の推定は適用されます(民法772条2項)

嫡出否認の訴えとは、「自分の子供と推定されたが間違いです」と主張することです。

実際の手続きは、家庭裁判所に申し立てます。

但し、夫が子供の出生を知ってから1年以内に提起しなければならないルールがあります。

出生から1年以内に、子供の外見で「自分の子供か否か」を判断する事は至難の技です。

そんな時は、親子関係不在確認の訴えを起こすのが現実的な選択肢です。

親子関係不在確認の訴え(4-2)

嫡出避妊の訴えの出訴期間を経過した場合親子関係不在を家庭裁判所に訴えましょう。

親子関係不在の訴えとは、子供を「推定の及ばない子」であると主張することです。

推定の及ばない子とは、「そもそも推定する必要がない子」であるという意味です。

わかりにくいですか?

言葉をかえれば、「父親であるはずがない」ことを主張するという意味です。

具体的には「妻が懐妊すべき時期に別居。夫婦の実態がなかった」等の主張をすることです。

また「単身赴任で遠隔地にいたため、夫婦関係が途絶えていた」等の主張も考えられます。

主張を支える証拠としてDNA鑑定の結果も有効でしょう。

しかし、残念ながら親子関係不存在確認の訴えは万能ではなくなってしまいました。

実は、親子関係がないと証明できても訴えが認められない可能性がでてきたのです。

実際に、平成26年7月17日の最高裁判決では親子関係不存在確認の訴えが棄却されました。

この最高裁判決以降、訴えを認めるかの判断は流動的になっています。

判決文の一部を引用しておきます↓↓

夫と子との間に生物学上の父子関係が認められないことが科学的証拠により明らかであり、かつ、夫と妻が既に離婚して別居し、子が親権者である妻の下で監護されているという事情があっても、子の身分関係の法的安定を保持する必要が当然になくなるものではないから、上記の事情が存在するからといって、同条(注:民法772条のこと)による嫡出の推定が及ばなくなるものとはいえず、親子関係不存在確認の訴えをもって当該父子関係の存否を争うことはできない【引用:判例タイムズ 1406号

つまり、DNA鑑定による事実よりも優先されるのは「子供の利益」だということです。

子供の法的安定性を保持した上で親子でないことを認めてもらう方法があるのでしょうか?

手掛かりになるのは、この最高裁判決についての最高裁調査官のコメントです↓↓

民法772条の推定要件を満たす子について親子関係不存在確認の訴えが適法となるか否かの判断を示したものであり、そのような子について親子関係不存在確認に係る家事事件手続法277条の合意に相当する審判が適用となる場合と上記の訴えが適法となる場合とが完全に一致するのか否かについては将来に残された課題であると思われる。【引用:飛澤和行「時の判例」ジェリスト1474号】

乱暴に解釈すれば「審判手続きで親子関係不存在確認を認めるのはOK」だということです。

審判手続き(4-3)

審判手続きとは、家庭裁判所の調停手続きの延長線上にある裁判官の判決のことです。

調停による話し合いを経て、裁判をせずに裁判官が判決を下すことがあるのです。

但し、審判で訴えが認められるには、以下の条件を満たす必要があるといわれてます。

  • 夫、妻、実の父親との間で、子の父親が夫でないことで合意
  • DNA鑑定等の裏付けがある

いずれにせよ、DNA鑑定等の証拠は必要です。

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離婚準備(5)

親子関係について整理がついたら、離婚についても考えましょう。

離婚するとなると、用意周到な準備をする必要があります。

なぜならば、親子関係で争った間柄で円満に解決するのは難しいからです。

離婚準備については、以下の記事を参照してください。

【男性はコチラ↓↓】

【女性はコチラ↓↓】

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まとめ

苦渋の決断の連続に苦しめられるでしょう。

しかし、何もしないでは現状は何一つ変わらないのも事実です。

是非とも、本記事を参考にして苦境を乗り切ってください!

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