離婚準備なう。

5635

調停に呼び出された時の3つの選択肢

調停に呼び出された時の3つの選択肢

離婚調停では、調停員と呼ばれる第三者を通じて離婚問題について話しあうことになります。

つまり、離婚調停とはいわば離婚に関する「話し合い」の場なわけです。

なお、離婚調停の呼び出しは家庭裁判所から届きます。

家庭裁判所からの呼び出しを受ける経験は、人生に何度もあるわけではありません。

家庭裁判所から呼び出しが来た!」と突然の呼び出しに驚く人も多いと思います。

そして、家庭裁判所からの呼び出しにどう対応したらいいのか右往左往すると思います。

離婚問題は総じて初動が大事になります。

離婚調停の呼び出しに対して、あなたがどう行動するかで人生が変わるかもしれません。

そこで今回は、離婚調停に呼び出された時に取りうる選択肢について紹介していきます。

この記事を読むことで、迷わず離婚調停に対応するための考え方を身に着けて下さい!
top1

調停に呼び出された時の3つの選択肢

調停に呼び出された時の選択肢は3つあります。

  1. 離婚協議に戻す
  2. 離婚調停を無視する
  3. 離婚調停に出席する

それでは順に解説していきます。

離婚協議に戻す(A)

そもそも、なぜあなたは家庭裁判所から離婚調停の呼び出しを受けたのでしょうか。

離婚調停の呼び出しを受けたということは、配偶者から調停を申し立てられたということです。

家庭裁判所の調停は、正式には「夫婦関係調整調停」といいます。

そして、配偶者が離婚したいか夫婦円満を望むかにより、調停の呼び方が変わります。

仮に配偶者があなたと離婚したい場合には「夫婦関係調整調停(離婚)」が開かれます。

一方で、配偶者が夫婦円満を望む場合には「夫婦関係調整調停(円満)」の名目で話し合いが行われます。

まずは、あなたが確認すべきなのは、どちらの名目で呼び出されたのかということです。

そして、冒頭の問いかけを思い出してください。

あなたはなぜ夫婦関係調整調停を申し立てられたのでしょうか。

その理由は、以下2つのどちらかではないでしょうか。

  1. 話し合いに応じなかった
  2. 話し合いが平行線に終わった

上記の理由のうち、「b 話し合いが平行線に終わった」というのであれば、調停で話しあうメリットはお互いにあります。

一方で、仮に「a 話し合いに応じなかった」に当てはまる場合には、配偶者との話し合いに応じることを約束して調停を取り下げてもらいましょう。

実は、調停を避けることは、あなたにとってもメリットが大きいのです。

例えば、代表的なメリットは2つあります。

  1. 意図が正確に伝わる
  2. 調停に参加しなくて良い

意図が正確に伝わる(A-1)

調停では、第三者を通じた話し合いになります。

つまり、自分の主張を直接伝えることはできません。あなたの主張はまず調停員に伝えて、調停員から配偶者に伝えてもらいます。

逆に、相手の主張は調停員から聞かされることになります。

こちらの主張も相手の主張も正しいニュアンスで相手に伝わる可能性は低いです。

第三者を介して主張を伝える方式は、相手と面と向かわず主張をできるので、言いたいことを言いやすいというメリットがあることは確かです。

しかし、その主張がニュアンスも含めて正確に伝わる保証はありません。

旦那さんは、○○と主張していますよ」、「奥さんは○○と主張していますよ

調停員から伝えられる主張を否定したくても、配偶者を直接問い詰めることはできません。

以上のような状況は、非常にストレスが溜まると思います。

また、離婚調停のストレスはこれだけではありません。

調停に参加しなくて良い(A-2)

離婚調停は、平日に開催されます。

しかも、調停が開催される家庭裁判所が、あなたの近くの住所地である保証はありません。

平日の昼間は仕事している人が多いでしょうから、調停のために仕事を休む必要があります。

調停は、1ヶ月半に1回程度のペースで、平均3回程度続きます。

職場環境によっては、職場の上司や同僚に事情を説明しないと休めない場合もあるでしょう。

大多数の人は、好き好んで自分の夫婦関係が危機的状況に陥っていることなど共有したくないはずです。

お堅い企業に勤める男性であれば「夫婦関係も管理できない奴は仕事もできないに違いない」というあらぬ中傷を受ける可能性もあります。

これまで説明したように、あなたが置かれた状況によっては、調停に参加すること自体が大きな負担となります。

調停を避けれるのであれば、避けるに越したことはありません。

一方で、夫婦二人での話し合いが平行線に終わり、相手の立場からすれば調停を申し立てざるを得ないという場合は、どのように振舞えば良いでしょうか。

ここからは、調停の呼び出しを無視する場合調停の呼び出しを受ける場合についての立ち振る舞いを説明していきます。

調停に呼び出された選択肢一覧に戻る↑↑

調停の呼び出しを無視する場合(B)

調停に参加するのは面倒だから、無視してしまおう。」

そのように考えて、調停への参加を放っておく人も少なくありません。

しかし、調停への参加を無視する場合には4つ注意すべきことがあります。

  1. 相手の主張が全面的に受け入れられる
  2. 相手の主張に対して異議申し立てする
  3. 過料を取られる覚悟をもつ
  4. 裁判に突入する覚悟をもつ

相手の主張が全面的に受け入れられる(B-1)

あなたは調停に参加しないわけですから、相手の主張が100%反映された結論が下されます。

相手があなたに対して何を主張するかもわかりません。

いわれなき主張をされても反論できないということです。

相手の主張がもっともらしければ、あなたに不利な条件で決定が下る可能性は高いです。

例えば、養育費の支払いを例にとってお伝えします。

  • 月○○万円の支払いを命じる

と判決が下ったとします。

しかし、この金額を払える保証はありません。

裁判所が支払い能力を超えた金額で養育費の支払い命令を下すわけがない

もしも、以上のような考えをもっているのであれば考えが甘いです。

養育費は、あなたの収入と配偶者の年収の差額を元に算出されるのですが、本来試算する上で盛り込むべき以下のような条件が欠けています。

  • 年収に占めるボーナスの割合
  • 月々の支出の状況
  • 資産状況

そのため、あなたの収入に占めるボーナスの割合が大きければ多いほど、毎月の支払いが大変になるのは目に見えています。

また、既に住宅ローンなどの支払いがあれば、さらに養育費の支払いが困難になるでしょう。

通常は、それらの状況はあなたが調停員に主張することで調整が入ります。

例えば、「月々の養育費の支払いは少し少なめにして、ボーナス月の支払いは多くする」とか「月々の支払いの実態を踏まえると、毎月の養育費の支払いはもう少し少なくすべき」といった具体です。

そのため、もしも調停での決定事項に異議がある場合には、異議を申し立てなければなりません。

異議申し立てについては、これから詳しく説明していきます。

なお、養育費を算定する際に基本的には「資産状況」を勘案しないことになっています。

そのため、あなたが資産家であったとしても特別多くの養育費を支払う必要はありません。

<調停無視の注意点に戻る↑↑>

相手の主張に対して異議申し立てする(B-2)

配偶者と話しあわないと決めたのであれば、調停を無視しても構いません。

しかし、既に説明した通りあなたに圧倒的に不利な条件で決定が下される可能性があります。

もしも、家庭裁判所が下した決定をそのまま放置していれば、その決定を遵守する法的な義務が発生してしまいます。

ですから、納得いかない場合には2週間以内に不服(「即時抗告」といいます)申し立てを家庭裁判所に申し立てる必要があります。

<調停無視の注意点に戻る↑↑>

過料を取られる覚悟をもつ(B-3)

正当な理由なしに裁判所に出頭しないと、5万円以下の過料の制裁があります。

裁判に突入する覚悟をもつ(B-4)

離婚調停を無視するということは、裁判に突入する覚悟をもつということです。

「配偶者と話し合うことはないから、さっさと裁判しよう」

そう割り切れるのであれば、それでも構いません。

しかし離婚裁判は、勝か負けるかの戦いの場です。

もしも、裁判で戦わないのであれば、ボコボコにされる覚悟が必要です。

おそらく、配偶者と話し合って離婚していた方がいい条件で離婚できると思います。

一方で、戦い抜くためには、仲間(弁護士)、お金、ストレスに耐える覚悟が必要です。

もう一度以下の質問を考えてみて下さい。

多大な犠牲を払ってでも離婚する価値はあるのだろうか

どうしても裁判したほうがいい場合と言うのは限られています。

例えば以下のような理由です。

  • なにがなんでも離婚しない
  • なにがなんでも親権は譲れない
  • 多額の財産隠しが疑われる

また、さらに大事な事実として知っておくべきなのは「裁判で勝利しても幸せになれる保証がない」ということです。

例えば、裁判で勝訴して離婚を回避しても、配偶者があなたの元に帰ってくる保証はありません。

むしろ、裁判で争ったことにより、より一層夫婦の仲は冷え込んでしまうのではないでしょうか。

さて、これまで調停を無視した場合のリスクについて説明してきました。

ここからは、調停に参加する場合に注意したほうがいいことを説明します。

<調停無視の注意点に戻る↑↑>

調停に呼び出された選択肢一覧に戻る↑↑

離婚調停に出席する(C)

調停員の仕事は、夫婦の話し合いをまとめることです。

つまり、夫婦のどちらの味方でもありません。

しかし、味方でない以上は調停員は敵だと思っておくぐらいが丁度いいです。

念のため、補足しておくと調停員に攻撃的な態度で接しろとアドバイスしているわけではありません。

調停員があなたの主張に対して、常に懐疑的な態度であっても気にするなということを言いたいのです。

あなたにできることは、誠実・冷静・真摯な態度でわかり易く的確に主張を伝えることです。

なお、調停に呼び出されている時点で少しあなたは不利だと認識してください。

なぜならば、調停を申立る時点では申立てた側の主張しか調停員は把握していないからです。

だからこそ、誠実・冷静・真摯な態度でわかり易く自分の主張を調停員に伝える必要があるのです。

そして、もしもこのままだとあなたの主張が認められないと強く感じるのであれば、弁護士に相談することを検討して下さい。

弁護士に相談するタイムリミットは、第一回目の調停が終わったタイミングです。

調停が2回、3回と終わってしまったタイミングでは、弁護士の力で巻き返すことは難しいです。

弁護士に調停に代理出席してもらうことで、調停員の態度が別人かの如く変わることに驚く依頼者もいるそうです。

調停に呼び出された選択肢一覧に戻る↑↑

まとめ

調停から呼び出された時の選択肢について、説明しました。

調停から呼び出された時には、まず話し合いができないかを第一に考えましょう。

そして、仮に調停・裁判に突入しても、いつでも話しあう気持ちを忘れてはいけません。

仮に裁判になったとしても、判決を下す前に裁判官から原告・被告の双方が呼び出されて、どのような判決が下りそうか意見を聞く機会があります。

そして、裁判官から判決を下すという形ではなく、お互いが納得して解決することを促されます。

なぜならば、裁判官も判決を下せば問題が解決するとは考えていないからです。

既に本文で説明しましたが、離婚を認めない判決を下しても、夫婦が仲良くなるわけではありません。

離婚せよとの判決を下しても、上告して争う姿勢を見せる人もいます。

だからこそ、離婚問題においては夫婦が話し合って結論を下すのがベストの選択肢なのです。

なお、「離婚準備なう。」では無料の離婚準備マニュアルを公開しています。

是非とも参考にしてください↓↓

3434
Return Top